麻布大学と高大接続連携協定を締結している桐蔭学園高等学校の2年生が、キャリア教育プログラム「研究室
シャドウイング」の一環として本学を訪問しました。
今回の訪問は、将来の進路についての理解を深め、視野を広げることを目的として実施され、3日間にわ
たり計24名の生徒が参加しました。
生徒たちは、それぞれが興味のある学科の研究室を訪問し、教員や学生から研究内容の紹介を受けると
ともに、実験室や研究設備を見学しました。また、実際に実験や研究機器の操作を体験する場面もあり、
大学における教育・研究活動に直接触れる貴重な機会となりました。
今回の訪問を通して、生徒の皆さんが大学での学びや研究に親しみ、将来の進路について考えるきっか
けとなることを願っています。
Index
2026年7月10日、13日、14日
◆実験動物学研究室
実験動物分野の研究は、医療や獣医療の発展を通して多くの命を救うという大きな使命を担っていることを学びました。また、組織学的評価のスキルアップを目的とした症例検討会や文献ゼミについて紹介があり、日頃の研究室活動を知ることができました。 さらに、研究室の特色であるカニクイザルの病理診断について、ぬいぐるみ模型を用いた解説で理解を深めました。将来の就職先の実績紹介もあり、生徒は熱心にメモをとっていました。


◆解剖学第一研究室
本学の「いのちの博物館」で様々な動物の骨格標本の解説を受け、動物ごとの特徴と骨から分かることについて学びました。特に実際に骨格標本に触れることで、大きさ、重さ、手触りなど実感した様子でした。


◆獣医臨床看護学研究室
動物の「痛み」をテーマにした講義を受けました。「痛み」とは何か、その定義や役割について学ぶとともに、動物にも人と同じように痛みがあることを理解しました。また、言葉で痛みを伝えられない動物の様子や行動から、どのように痛みを読み取り、推測するのかについても学び、獣医療における観察の重要性を知る機会となりました。


◆介在動物学研究室
動物の共感行動や社会性、他者の視点を推測する能力について学ぶとともに、実際の実験の様子を見学しました。また、こうした能力をどのような方法で調べているのかについても解説を受け、動物行動学における研究手法について理解を深めました。


◆動物繁殖学研究室
動物の繁殖に関する研究内容について説明を受けました。繁殖技術が畜産、希少種の保全、不妊治療など、さまざまな分野で活用されていることを学びました。また、凍結保存した精液を融解し、顕微鏡で精子が動く様子を観察するとともに、繁殖技術に関する研究手法について知ることができました。


◆生理学研究室
超音波検査の原理について説明を受けた後、練習用の模型を使って超音波検査を体験しました。また、各臓器の位置関係や特徴、病気との関係についても学びました。


◆微生物学研究室
目に見えない微生物の種類をどのように特定するのかについて学びました。培地を用いた分離・同定の原理やグラム染色、PCR検査について説明を受けるとともに、薬剤耐性菌に関する研究やその重要性について理解を深めました。


◆環境衛生学研究室
スナメリ由来iPS様細胞から神経モデルを構築し、PFAS(有機フッ素化合物)による神経毒性を評価した研究内容を学びました。また、研究室で使用しているアフリカツメガエルの骨染色標本を見たり、顕微鏡の細胞については大学生から説明を受け、熱心に学んでいました。


◆フィールド科学研究室
アニサキスなどの複数の寄生虫の標本や動画で紹介があった後、ワンヘルス (One Health)の理念の下、寄生虫を取り巻く人獣共通感染症や生態系などを明らかにすることによって人の健康だけでなく、生物同士のつながりを解明することにつながることを学びました。


◆食品微生物学研究室
有名な乳酸菌飲料3本をサンプルとして、各飲料の糖・アミノ酸量を簡易試験紙を使用して測るワーク型の学びとなりました。初めて使用するエッペン、試験紙にとまどいながらも多数の大学生のサポートを受けてそれぞれの違いをまとめました。


◆フードシステム研究室
本学食品生命科学科で開発した、甘酸っぱい香りのブルーベリーティーを試飲しながら、和やかに食料の生産・加工から消費に至るフードシステムの研究について学びました。健康問題やメニュー開発など、食は身近なことであり、生徒からは積極的な質問が繰り返され、活気にあふれていました。


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