2026年9月3日

湘南白百合学園中学・高等学校の中高生を対象に探求講座を開催

麻布大学が、連携協定を結んでいる湘南白百合学園中高生を対象に「あんなに大きな牛が草だけで生きていけるのはなぜ?」を開催。牛の栄養の仕組みを様々な実験・体験から学ぶとともに、人の口に入る畜産物の安心・安全を守る産業動物獣医師の仕事について学んでいただきました。

麻布大学は、2026年8月25日(火)連携協定を結んでいる湘南白百合学園中学・高等学校の中学1年生〜高校1年生を対象に、獣医学科・栄養学研究室による探求講座「あんなに大きな牛が草だけで生きていけるのはなぜ?」を開催しました。指導は獣医学科の鈴木武人准教授が担当しました。

牛は私たちにおいしい牛肉や牛乳を提供してくれますが、栄養分があまり含まれていない様に見える草を食べる草食動物です。牛はどうやって500Kg以上もある大きな体に成長し、毎日30kg以上の牛乳が搾れるようになるのでしょうか?その秘密は牛の4つに分かれた胃にあります。そのうちの1番目の胃(第一胃=ルーメン)は、私たちの胃と違って消化液を出さず、代わりにたくさんの微生物が共生しています。この微生物の働きによって牛は草をとても上手に使うことができるのです。

生徒さんたちには牛のレプリカ(等身大模型)で内蔵の配置を説明した後に、実際に牛から第一胃液を採取しました。牧草が微生物によって発酵された独特な臭いに圧倒されつつも、顕微鏡で覗いた活発に動き回る微生物たちのミクロの世界に感嘆の声が上がりました。

その後は微生物が産み出した牛の栄養源(実は微生物の排泄物)を、ガスクロマトグラフという機器を使用して測定するという本格的な実験にもチャレンジ。最後のデータのまとめでは、1回の実験だけでは信頼できるデータは得られないことを担当教員から説明され、これを何回も繰り返さないといけないのかと溜め息も漏れました。

現在、畜産物の価格は急騰していますが、どうしたら家畜が病気にならずに効率良く育てられるのか、栄養学を通して畜産を支える獣医師の役割もわかってもらえたのではないでしょうか。