2026年8月1日~3日に「背伸びをして大学の研究に触れる」をコンセプトとしたアカデミックキャンプを開催しました。本プログラムは、麻布大学が高大接続プログラムの一環として提供する「いのちと共生の研究プログラム」の学びと桐蔭学園中等教育学校のアカデミックキャンプが連携して実施しているものです。
今年度は接続校を含む6校から41名の高校生が参加しました。参加校数は昨年度より増加し、多くの生徒が大学レベルの研究に挑戦しました。
今年度は昨年度から増加し、5つの研究プログラムを実施し、生徒は興味・関心に応じて希望するテーマを選択しました。プログラムは3日間の日程で行われ、1日目は講義による研究テーマの理解、2日目は実験・解析、3日目は実験結果の考察や発表資料の作成に取り組みました。
Index
担当教員:獣医学 楜澤 助教
獣医学チームでは、乳牛の乳房炎をテーマに、畜産や食料自給率、アニマルウェルフェアなどの背景を学んだ上で、乳房炎の診断に用いられる検査を体験しました。乳汁中の生菌数や体細胞数の変化について仮説を立て、培養、グラム染色、菌種同定などの実験を行い、感染と炎症の関係を考察しました。発表資料の作成では、初めてExcelやPowerPointを使用する生徒も協力しながら資料をまとめ、活発な議論を経て研究成果を発表しました。



担当教員:動物工学 大我 講師
動物工学チームでは、細胞の役割や受精の仕組み、体細胞分裂と減数分裂の違いについて学んだ後、マウスの卵子を体外で培養し、顕微授精に挑戦しました。研究室生のサポートを受けながら、ガラス毛細管の作製やマイクロマニピュレーターによる繊細な操作を体験し、研究現場ならではの技術に触れました。最終日は実験結果を比較し、班ごとに考察をまとめることで、生命科学研究の難しさと奥深さを学びました。



担当教員:動物行動学 久世 講師
動物行動学のチームでは、協力犬の歩様動画を撮影し、行動解析AI「DeepLabCut」を用いてイヌの行動分析に取り組みました。快刺激・不快刺激を与えた際の反応を客観的に評価し、データをもとに仮説の検証と考察を繰り返しました。AIを活用した動物行動解析を体験し、データに基づいて動物行動を理解する研究手法を実践的に学びました。



担当教員:動物行動学 菊水 教授
菊水教授のチームでは、協力犬を対象に、イヌが人の「声かけ」「指差し」「視線」のどの情報を手がかりに行動を選択しているのかを検証しました。生徒は仮説を立てて実験を行い、得られたデータをもとに考察を重ねながら結論を導き出しました。結果から新たな疑問を見つけ、検証を重ねながら研究を進める過程を体験し、主体的に探究活動へ取り組みました。



担当教員:環境衛生学 関本 教授
関本教授のチームでは、私たちの身近な物質が生物へ与える影響について、培養細胞やミジンコを用いて評価しました。生徒は試料の前処理から化学的・生物学的評価、データ解析、考察まで一連の研究プロセスを体験し、実験結果をもとに発表資料を作成しました。身近な環境問題を科学的な視点から考え、探究を深めました。




3日目には、各チームが実験や解析によって得られた成果をもとに発表を行いました。質疑応答では高校生や教員から多くの質問が寄せられましたが、生徒たちは自分たちで考えた内容をもとに回答し、研究への理解を更に深めました。3日間を通して、実験・解析・発表までの一連の研究プロセスを経験し、科学的に考える力や探究する姿勢を培いました 。
また、来年3月には研究成果発表会と修了式を予定しています。各チームでは、今回の発表で寄せられた質問や助言を踏まえながら、研究内容や考察をさらに深め、発表に向けた準備を進めていきます。3日間の経験を発展させ、生徒たちがどのような研究成果を発表してくれるのか、楽しみにしています。


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