2025年8月27日

桐蔭学園高等学校2年生が研究室を訪問(2025年度研究室シャドウイング)

高大接続連携協定締結校である桐蔭学園高等学校の2年生が来学し、研究室を訪問しました。4日間で計22名の生徒が参加し、各研究室では研究内容の紹介や実験室の見学を実施しました。

一部の研究室では、実際に実験や機器の操作を体験する機会もあり、大学で行われている研究に直接ふれることができました。参加した生徒の皆さんにとって、充実した時間を過ごしていただけたと思います。

今回の見学が、将来の進路を考える上での参考となり、選択肢を広げるきっかけになれば幸いです。

開催期間

2025年7月11日、14日、15日、17日

実施学科

獣医学科:産業動物内科学研究室、微生物学研究室、公衆衛生学第二研究室

◆産業動物内科学研究室
・先生が産業動物の道に進んだきっかけや、どのような研究を行っているか、学生の研究成果の紹介など
・獣医学部では幅広い分野について学修する

◆微生物学研究室
・ウイルスとはどのようなものなのか、大きさや性状はウイルスによってさまざま
・実験室の見学、目には見えないウイルスをどうやって検出するのか

◆公衆衛生学第二研究室
・公衆衛生学は身近なところで人々の生活を支えている。動物だけでなく、人の健康を守ることも獣医師の重要な役割。
・様々な菌が存在する試料から、どのように目的の菌を分離して培養するのか

獣医保健看護学科:獣医基礎看護学研究室

◆獣医基礎看護学研究室

動物応用科学科:動物行動管理学研究室、食品科学研究室

◆動物行動管理学研究室

◆食品科学研究室

臨床検査技術学科:免疫学研究室、生理学研究室

◆免疫学研究室
・DNA損傷修復反応や染色体について研究を行っている。
・医療分野の進路選択や、研究者になるにはどうすればいいかなど、関心の高さがうかがえる質問が挙がった。

◆生理学研究室
・超音波検査の原理を学び、各臓器と病変がどのように見えるのかを模型を使って観察した。
・医療は日々進歩しており、新しい技術や知識が次々と登場している。臨床検査技師として活躍していくためには、常に最新の情報を学び、自己研鑽を続ける必要がある。

環境科学科:環境分析学研究室、環境生物学研究室

◆環境分析学研究室
・マイクロプラスチックや重金属、レアメタルなど、環境に存在するさまざまな化学物質を分析し、それらが環境に与える影響を研究している。
・水や土壌だけでなく、サンゴなどの生物も対象としている。

◆環境生物学研究室
・ゴキブリやネズミなどの都市有害生物を管理するためには、その生物がどのように生きているかを知らなければならない。
・日本での生息域を拡大しているタイワンリスは、環境や人々の生活にどのような影響を与えるのか。

食品生命科学科:食品健康科学研究室、食のデータサイエンス研究室

◆食品健康科学研究室
・DNA、RNA、蛋白質の分析や、細胞培養をおこなう実験機器を見学。
・薄層クロマトグラフィーにより、野菜の色素抽出液から各色素を分離する実験を行った。

◆食のデータサイエンス研究室
・食と健康の関係について研究を行っている。
・体の状態や、食べ物に含まれる成分を数値化する様々な機器の紹介

参加した感想

  • 今後自分が進学先を決定していく上でいい参考になりました。
  • 狂犬病やフィラリアなどの言葉は聞いたことがありましたが、具体的な症状は知りませんでした。菌というとマイナスなイメージがありましたが、人を攻撃するのも守るのも菌ということが分かりました。
  • 研究のお話しを伺い、大変勉強になりました。標本作りの体験も、貴重な経験となりました。