坂西梓里(社会連携型PBL)、村山史世(地域環境政策)
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研究の背景
わたしたちの暮らしには、使い捨てプラスチックがあふれています。日本で出る廃プラスチックは年間891万トン(2018年)で、再びプラスチック製品に再利用するのは、未だわずか23%です。そのため、プラスチックゴミ問題の解決にはごみを減らす「リデュース(Reduce:削減)」という考え方が重要になります。
本学は2020年にアサヒビール(株)、2021年からはアサヒグループホールディングス(株)と連携し、プラスチック等の使い捨て容器ゴミの削減に向けた産学連携プロジェクトを開始しました。
アプローチ
本プロジェクトでは、アサヒビール(株)とパナソニック(株)の共同開発品である何度でも使える植物由来のエコカップ等を活用し、使い捨てしない消費スタイルの提案に取り組みます。学生メンバーが中心となり、アサヒグループホールディングス(株)および地域(町田市など)と対話を重ねながら企画立案を進めます。
期待される結果
- 廃プラスチック問題はどの地域でも喫緊の課題であり、地域社会の課題解決への貢献が期待されます。
- 大学・企業・行政の相互の知恵とノウハウを結集し、新たな価値を創出することが期待されます。
- 社会人の方々との共同作業により、物事に進んで取り組む力やコミュニケーション能力など、社会人に必要な能力を身に付けられます。
- 問題解決に向けて自らのベストを尽くすことで、自信や達成感が得られます。
現状とこれから
本学とアサヒ、そして地域との連携による「脱・使い捨て」アクションは動き始めたばかりですが、活動の場がどんどん広がってきています。学生のみなさんは自分たちの活動が「学びの場」だけではなく、「社会を動かす影響力ある」ということを実感できると思います。