宗綱栄二(毒性学・栄養生化学)
お腹の中で過ごす環境の重要性が注目されています。
妊娠中に不摂生があると、生まれてきた子どもの病気のリスクが高まるためです。しかし、どのような物質が影響し、どんな仕組みで変化が起きるのかは、まだ十分に分かっていません。
このプロジェクトでは、妊娠中のマウスに人工甘味料や高脂肪の食事を与え、生まれてきた子にどんな変化が現れるかを調べます。学習能力の変化、肥満や血糖値といった代謝の状態、さらに生殖機能の変化まで幅広く観察し、あわせて遺伝子やタンパク質の働きを詳しく解析して、メカニズムの解明を目指します。
「生まれる前から始まる健康づくり」に必要な発見が、このプロジェクトから見えてくるかもしれません。
動物の健康や生命のしくみに興味があり、実験にチャレンジしてみたい方を歓迎します。