今井彩子(臨床看護:外科)、菊⽔健史(社会内分泌)、久保考富(データサイエンスセンター)
動物が痛みを感じているかどうかを推測することはできても、知ることは難しいことです。それは外科⼿術が⾏われた後も同様で、痛いのか、苦しいのか、それともただ眠いのかを判断することすら困難なことがあります。このプロジェクトでは、⼈⼯知能(Artificial Intelligence :AI)を使⽤して外科⼿術を⾏なった動物の動画を解析し、痛みを持つ動物の特徴抽出を試みます。これにより動物の痛みの客観的な指標を得ることを目標とします。
動物の痛みを動物が痛みを感じているかどうかを推測することはできても、知ることは難しいことです。それは外科手術が行われた後でも同様で、痛いのか、苦しいのか、それともただ眠いのかを判断することすら困難なことがあります。痛みがある時はその痛みの強度に沿って鎮痛薬を投与しますが、そもそも痛みがあるか分からなければ、薬をどれくらい・いつまで投与すれば良いか分かりません。動物病院では、行なった手術の種類に基づいた推測の上に、獣医師と看護師の経験に基づく主観的な判断を加えて鎮痛薬の投与を行いますが、意外なことにその主観的な判断は多くの場合が妥当です。それは私たちが動物を観察した際には意識をしなくても、動物の様子から瞬時にさまざまな情報を取得して判断しているからだと思われます。
このプロジェクトは、手術対象となった動物の動画をAIで解析することにより、私たちが動物に痛みがあると主観的に判断している根拠を抽出しようという試みです。根拠の抽出が可能になれば、それを痛みを測るツールの一つとしてペインスケールに統合し、将来的には誰もが同じ尺度で痛みを測定できるデバイスの開発につなげたいと考えています。
責任感を持って誠実にデータを取り扱うことができる方