”痛み”を食で抑える ! 2023 ―薬に頼らない安全性の髙い治療を目指して―

武田守(神経生理学)、栗林尚志(免疫学)

研究プロジェクト概要

最近、薬物に頼らない疾病の治療「補完代替医療」が予防医学の視点や健康食品の開発の分野でも注目されています。疼痛の緩和を目的とした「治療薬」と「食品に含まれる化学成分」が生体での同一の標的分子に対して作用する可能性を示唆する報告はありますが「生体における作用メカニズム」を明確に解明した実験はほとんどありません。

本プロジェクトの目的は食品に含まれる痛みを抑える可能性のある成分を英語文献を検索後、疼痛緩和薬を食品成分で代替できないか?動物実験を立案して、神経生理学的アプローチを中心として薬に頼らず安全性の髙い治療「補完代替医療」に貢献する基礎的知見を「食品」という視点で明らかとすることです。

本研究はこれまでin vitro(生体外)で確認された科学的エビデンスをin vivo(生体内)で検証することにより副作用のない食品由来の化学成分で”鎮痛薬や麻酔薬”の開発や、機能性食品の開発に貢献できると考えます。

求める学生像

学部学生時代に研究課題を設定、方法の立案・実行、成果のプレゼン力・論文発表などの一連の科学者・研究者としての基本的素養を学びたい、モチベーションの髙い学生さんを指導対象にしたいと思います。自分を高めることに努力のできる、神経生理学に興味があり、やる気のある学生さんは是非応募ください。

研究詳細PDF
一覧に戻る