環境水に潜むレアメタルの汚染調査

伊藤彰英(環境分析学),関本征史(環境毒性学),中野和彦(環境分析学),片平浩孝(環境生物学)

研究プロジェクト概要

近年、河川水に薬剤を起源とする化学物質の流出が確認されています。その中にはレアメタルを含む薬剤もあり、病院で画像診断に用いるMRIの造影剤を起源とするガドリニウム(Gd)化合物が下水処理場から河川や海水などの環境水中に流出し、徐々に環境水中の濃度を上昇させていることが世界中で報告されています。また、他にもレアメタルは様々な製品や工業材料に利用され使用量が増加しており、使用後に適切に処理されない場合は環境中に流出してしまう恐れがあります。

このプロジェクトでは、東京都や神奈川県の都市域河川水や東京湾の海水に含まれるレアメタルを分析し、潜かに進行している汚染を調査し、水生生物への影響を考察することを目的とします。本研究室では河川水中の多数のレアメタルが分析可能ですが、本プロジェクトでは特定の少数の元素に絞って研究を進める予定です。

求める学生像

環境や環境保全に興味があり、継続的に取り組める学生

研究詳細PDF
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