相原尚之(比較病理学)、上家潤一(獣医病理学)、志賀崇徳(獣医病理学)、峰重隆幸(診断病理学)、片平浩孝(環境生物学)、坂西梓里(寄生虫疫学)
ヒトや飼育動物の生活環境のすぐ近くには、ネズミ、虫、ダニなど、ヒトの健康に影響を及ぼす衛生動物が生息しています。これらの生物は、ヒトや飼育動物と同じ生活空間に存在することから、ある種の共生関係にあると捉えることができ、同様の環境因子にさらされていると考えられます。
そこで本研究では、農場、住宅街、繁華街といった異なる環境に生息する衛生動物の病変を比較することにより、各環境の生活リスクを明らかにできるのではないかと考えました。さらにこの考えを発展させると、ヒトや動物の生活環境は、様々な水性・土壌動物にも影響を及ぼしている可能性があります。
これらの生物は、水・土壌を豊かにし、持続可能な生態系の維持に貢献していることから、その消化器官や生殖器官に対する環境の影響を評価することで、持続可能な環境条件を明らかにすることができると考えています。
主体性をもって活動に取り組む学生を希望します。プロジェクトを共に行う学生や教員とのコミュニケーションを取り、協調して研究に取り組むことを希望します。