島津德人(口腔科学)、片平浩孝(環境生物学)
歯周病は世界で最も広くみられる病気の一つで、ギネス世界記録でも「最も蔓延している病気」として紹介されています。歯周病菌は人から人へだけでなく、飼い主とペットである犬・猫の間でも感染し得ることが報告されており、歯周病の発症率は人よりもペットの方が高いという報告もあります。さらに、自然界に生息する野生動物であっても、動物園や水族館で飼育されるようになると人との接触が増え、人と動物との“距離”が縮まることで歯周病が発症しやすくなる可能性があります。
私たちは「口の健康(健口)」という視点から、人が動物に与えている影響と動物が人に与える影響の双方を捉え直し、ヒトと動物の共生のあり方を考えるために、ペット・家畜・展示動物・野生動物における歯周病の罹患状況を調査します。
麻布大学は歯科大学でありませんので、ヒトや動物の歯周病を学ぶ機会はあまり多くありません。そのため、学部・学科を問わず、歯科・口腔科学分野に興味を持つ好奇心旺盛な学生の参加を待っています。